意外と充実しているナースセンターの看護師求人

転職や職場復帰を考えている看護師の方が求人を探す方法として公益社団法人日本看護協会が運営するナースセンターがあります。

ナースセンターは求人を探すのにいろいろと手間がかかったり看護協会に加入していないと使えないイメージをもっている人もいるかもしれませんが、求人はインターネット(eナースセンター)で検索でき看護協会の会員でなくても使えます。お仕事も大病院から診療所~介護施設、常勤・非常勤までかなりたくさんあります。

具体的には平成24年の場合で求人数は171,156人分ありました。それに対してナースセンターを通じて入職が決まった人は11,993人だったので地域差はありますが豊富な求人から勤務先を検討できる状況です。

看護協会は公的機関なので求人側の医療機関なども無料で看護師の募集ができるので、お金がかかる民間の求人媒体には登場しにくい案件があることも背景にあります。

さらに厚生労働省は2014年度よりハローワークに登録された看護師の求職情報をナースセンターに一元化することを決めている他、ナースセンターの機能を強化する方向を打ち出しています。お仕事を探している看護師の方なら一度はチェックしてみるといいでしょう。

看護職なら誰でも無料で使える eナースセンターで求人を探す

※リンク先の「仕事を探す」より地域など条件を選ぶと検索できます。また画面右上より新規登録してログインするとより詳細な求人情報が閲覧できるようになります。


ナースセンターだけで大丈夫か?

ナースセンターで気になる求人を見つけたときには紹介状の発行をしてもらい面接に望みます。紹介状もパソコンからプリントアウトできるので何度も窓口に足を運ぶような手間はありません。ただし紹介状の発行に数日かかるなど“公的な機関ならでは”のスピード感のなさが気になります。

求人について何か聞きたいことがあるときには、47都道府県にあるナースセンターの窓口では看護職の有資格者が入職にあたっての相談などに対応しています。そのため看護職に対する知識はある一方で、やや自分の経験に基づいたアドバイスに偏りがちという声もあります。

医療機関と看護師を仲介するプロではないので仕方がないかもしれませんが客観的な転職や復職にあたってのアドバイスは期待し過ぎない方がいいでしょう。

それからナースセンターには無料で求人したい施設側が登録できることもあり、すべての施設の内情をナースセンターのスタッフが詳しく把握しているわけではありません。人間関係や雰囲気を重視する人にはちょっと心配かもしれないですね。(※民間の紹介会社は有料なので契約時に施設に訪問して情報を収集していることがほとんど。)

ナースセンター自体がどちらかというと潜在看護師を少なくするための施策に力を入れていることもあってか、現在就業中の方が同じエリアで他の医療機関に転職したいというときは微妙な対応になるかもしれません。

このように、

・客観的なキャリアに関するアドバイスがもらいたい
・人間関係など表に出にくい情報を教えてもらいたい
・就業中に転職先を決めるためにサポートしてほしい

という人は民間の紹介会社も利用して求人を探すといいでしょう。もちろん紹介会社にはナースセンターとは重複しない求人も多いので単純により多くの選択肢から医療機関を探せるメリットもあります。しかし紹介会社ならどこでもいいわけではないので注意が必要です。

看護師求人の民間紹介会社に関する注意点

看護師の民間紹介会社は全国に数百社以上あるといわれています。紹介会社が増えたきっかけは2006年4月の診療報酬改正でスタートした7対1入院基本料の報酬加算要件でした。

この頃から看護師の争奪戦がはじまり大学病院などのブランド力が高い病院でも看護師の確保に苦労している現状が続いています。今では規模の大小に関わらず紹介会社と付き合いがない医療機関の方が少ないくらいかもしれません。

なお民間の紹介会社も転職や復職で求職中の看護師は無料で使えます。理由は医療機関側が紹介会社に採用する看護師の年収の20%程度を手数料として支払っているからです。例えばあなたが年収500万円でA病院に入職すると、A病院は紹介会社に100万円を支払います。※手数料の割合は紹介会社によって異なります。

これを聞くと「こんなに手数料をとってるの!」と思うかもしれませんが、看護師に限らず他の業種でも同程度の手数料が発生するため手数料自体が割高とはいえません。また病院側としてもあと数人の看護師確保で入院基本料の基準が上がるのなら手数料や人件費以上の収益が望めるという背景もあります。

それでも紹介会社側からすると看護師の入職が決まらないと売上にならないので、営利主義が過ぎる紹介会社では「とにかく早く入職させよう」というバイアスがかかりやすいです。そのため希望とは異なる条件の求人ばかり繰り返し紹介されるなどの不満を持つ人もいます。

一方で医療機関と密接な関係を築いており真剣に看護師のキャリアを考えてくれる紹介会社もあります。率直に言えば紹介会社の質はバラバラです。ナースセンターと合わせて登録するときには嫌な思いをしないためにも質の良い紹介会社を選びましょう。

信頼できる紹介会社

たくさんの紹介会社の中でも私が信頼できると感じたところは下記の3つです。それぞれ扱っている求人案件が異なるので、3つとも登録しておくとよいでしょう(看護師の利用は完全無料)。リンク先のホームページより登録が終わると紹介会社より電話やメールで連絡があります。

ナースではたらこ
ディップ株式会社(東証一部上場企業)が運営。求人規模などトップクラス。楽天リサーチでは看護師の満足度総合1位で、特に担当者の対応やアフターサポートが高評価。
ナースパワー人材センター
1985年創業の老舗。他の紹介会社よりも長い歴史のなかで築いてきた医療機関との信頼関係がある。応援ナースなど独自のユニークな制度も人気。
MC─ナースネット
社長の磯野晴崇氏は医師免許保持者。そのためか看護師の立場にたった親身な対応が評判が良い。医療機関の人事・経営コンサルティングを通じた独自のネットワーク有り。

※紹介会社に登録してもそこから紹介された求人を引き受けないといけないわけではありません。結果的に看護協会のナースセンターや他の紹介会社などで見つけた案件で入職することになっても全く問題ないです。

※複数の紹介会社に登録しても大丈夫です。たくさんの求人が候補になることに加えて、何人かのコンサルタント(コーディネーター)と話をすることで自分の希望が整理されたり、自分では気が付かなかったキャリアの活かし方が見つかるメリットもあります。

このページの先頭へ